まずは検察官、弁護人による冒頭陳述から始まりました。
通常の刑事事件では冒頭陳述は検察官のみの場合が多いそうなのですが、裁判員裁判の場合は弁護人も冒頭陳述をするそうです。
理由としては裁判の経験の無い裁判員が検察官の主張に一方的に取りこまれないように弁護人からも裁判の説明をするとのことでした。
この際に裁判に関する資料が検察官と弁護人から配布されます(法廷に入ってきたときには既に机の上に置いてありました)。
検察官と弁護人ともに2人居るうちの若い方がそれぞれ資料に基づいて説明をされました。
検察官の説明は分かりやすかったのですが、弁護人の方は資料の説明があちこちに飛ぶのでそれを探すのが大変でちょっと分かり辛い印象でした。
弁護人は2人居ましたが裁判中はほぼこの若い弁護人が主体となって弁護していました。
ただこの若い弁護人は先ほどの冒頭陳述でも感じたのですが弁護士としてはちょっと不安な所もありました。
その後、証人質問へと移っていったのですが、この若い弁護人は時間をあまり気にせずに自分のペースで進め決められた時間をオーバーすることがよく有りました。
これに対して裁判官から注意を受けても「そんなに怒らないでくださいよ」と言っていたのにはビックリしました。
また度重なる時間オーバーに年配の方の検察官からも「検察側は時間を見て必要に応じて質問を省略している。弁護側も考えて欲しい」と指摘されそれに裁判長が再度注意してもどこ吹く風な感じでした。
これが弁護人の作戦なのか?とも思いましたがその後のやり取り等を見ているとただ単に時間配分を特に考えていないように見えました。
このようなやり取りはテレビのニュースでは当然分からず、生の裁判を感じることが出来ました。
途中途中で休憩が挟まれ我々裁判員は一旦、控室へ裁判官と一緒に下がるのですが待合室では裁判長がしきりに時間通りに進んでいないことを謝っていました。
検察側と弁護側からあらかじめ時間の申請を受けてそれを元にタイムスケジュールを作成するらしいのですが、今回は弁護側が酷いと。。。
あまりの時間の超過に弁護人の質問の途中で裁判長から「時間を過ぎています」と注意を受けても「しょうがないですよ、前もってこうなりそうなことは言っておいたじゃないですか」と反論していました。
ようやくお昼になりお弁当の時間です。
お弁当は520円の割には美味しくボリュームの十分でした。
お茶は冷蔵庫に入っており控室にいる間は飲み放題ですがあまり飲んでいる人は居ませんでした。
ネットの情報では裁判員のためにお菓子もいっぱい用意されていると書いてあったのですが、私の場合は各裁判員の机の上に飴が2個あっただけでした。
(あってもあまり皆食べないから?)
昼ごはんはコロナ対策で2つの部屋に分かれて食べました。
他の裁判員の方とはなかなか話す機会が無かったのですがこの食事の時間は裁判官の方も含めてプライベートの話とかも出来ました。
裁判員の服装については8人の内、6人はラフな服装で私を含めた2人はスーツでした。
裁判員の選任後に裁判官からはラフな服装で良いとは言われていたのですが個人的には裁判という人の人生を左右する場にラフな格好は抵抗があったのでスーツにしました。
昼食後は休憩時間なのですが休憩時間を利用して裁判官の方から刑罰とは何か?や刑務所の紹介等が有り休憩時間はそのような時間に当てられました。
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