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裁判員3日目(1/2)
2日続いた裁判でしたが昨日は祝日でお休みでした。そのため1日空いて今日から再開されます。
今回は祝日でお休みでしたが、社会人の方が裁判員をするには平日の1日でも空いて会社に出社できた方が便利かなと感じました。
一方でぶっ通しでやる方が効率が良いと考える人もいるでしょうから、裁判の長さ等も考慮して裁判員をやる前に選択出来れば良いと感じました。
裁判員をやることが決定した時点で、裁判員になる方はいくつかの裁判から選択できるようになったらもっと負担も少なく、時期も調整しやすいのかなと思いました。
朝の裁判開始前のミーティングでは裁判長から各裁判員へ「体調は悪くないですか?」「昨日の休みはゆっくり出来ましたか?」等の裁判員を労う質問から始まりました。
裁判員裁判では裁判員になられた方も大変ですが、素人の裁判員にわかりやすく法律を教えてさらに裁判員に細かい配慮までしてくださる裁判官の方々も相当大変だなと感じました。
その後、裁判長から本日の予定の説明が有りました。
これまでの裁判で証拠調べは終わったので、今日は検察から論告が行われ、、弁護人から弁論が行われるとのことです。
論告とは検察官が証拠に基づいて、被告人が有罪であることを宣言して求刑することと説明して下さりました。
その後に弁護人による弁論が行われて最終意見陳述を行う流れになっています。
論告の前に裁判官から執行猶予についての説明がありました。
執行猶予には2種類あり、保護観察有りと無しがあるそうです。
又、執行猶予が取り消される場合とは再度犯罪を犯した時で交通違反の罰金程度では執行猶予が取り消されることはないとのこと。
そうしていると裁判の時間になり法廷へ向かいました。 -
裁判員3日目(2/2)
まずは検察の論告です。
検察はA4の紙1枚にこれまでの要点をまとめ、非常に論理的に話しを進めて行きました。
最終的に検察が求めた刑は懲役5年でした。
次に弁護人の弁論となります。
こちらはA3の紙2枚にわたりびっしりと主張したいことが書いてありました。
弁論が終わり被告人による最終意見陳述となりました。
被告人からは今回の事件で多くの人に迷惑をかけたことや反省している旨を述べられていました。
これで一通りの審議は終了となり、この後は評議に移ります。
評議は裁判長を含む裁判官3人と裁判員6人、補充裁判員2人の計11人で会議室にて行い、我々としての被告人に対する最終判断を決めます。
評議が始まる前に裁判長から評議の内容は秘密にする(外部へ漏らさない)ように言われました。
又、それは評議の最終結論が全員一致の意見か多数決で決まったかも秘密にしなければいけないとのことでした。
意図としては評議の内容が外部に漏れることで、今後の評議で自由な意見交換が妨げられることを危惧してのものだそうです。
評議では検察官が主張している求刑と弁護人が主張している内容のどちらが妥当かということを話し合いました。
裁判長が上手に各裁判員から意見を聞き出し、裁判員からも色々な意見がでました。
それらを踏まえて被告人は有罪であることが我々の結論となりました。
この日はこれで終わり、次の日は具体的にどれくらいの刑が妥当かについて評議することになります。
これまで3日間裁判員を経験しましたが、この評議が一番疲れました。。。